フルートで自分の限界に挑戦!!最終楽章

いよいよ最終楽章です。

初めての方は

第1楽章

第2楽章

第3楽章

をお先にどうぞ!

いよいよオーディション当日の朝を迎える

 

オーディションを知ってから約1ヶ月

毎日必死で練習してきた。

そしてとうとう

オーディション本番の朝。

前日夜はすぐに眠りについたものの

夜中に目が覚めてしまった。

やはり緊張していたのだろう。

2時間ほど

ベッドの中で眠れぬ時を過ごし

知らぬ間にまた眠り

気がつけば朝

寝不足でスカッとはしていないものの

体調はまずまず

指定された時間は10時

場所は千葉県文化会館

そう、

中学生の3年間

吹奏楽コンクールで通い続けた思い出の場所だ。

懐かしい気持ちと緊張感と

いろんな想いを感じながら

オーディション会場へと向かった。

終わったらを呑むのだ!

と心に決めて(笑)

自分の音に集中する

 

受付を済ませると

オーディション前に音出しする部屋へと向かう。

名簿を見ると

フルートの応募者は10人ほど。

他の楽器に比べるとやはり多い。

どこでもフルートは人気だ。

部屋に入り楽器を組み立て

実際に音を出す。

予め422Hzと指定されているので

チューナーを使いながらチューニングする。

午前中はやはり音が低め

いつもより高めになるように調整しながらひと通り吹いてみる。

自分の音に集中しているつもりでも

どうしても他の人の音が耳に入る。

他人の音は上手く聞こえるもの。

それは今までの経験からわかっていたが

どうしても耳が音を拾ってしまう。

そこでまた

自分の音に意識を戻し

音に集中する。

それを繰り返すうちに

時間がやってきた。

いよいよ本番!!!

 

とうとう自分の番が来て部屋に呼ばれる。

審査員は男女1人ずつ。

楽団員の麗しい女性と千葉県文化振興財団の男性

そして手元には

あのふざけた楽譜のコピーが置かれている。

   これね↓

名前と曲目を告げ、演奏を始める。

 

モーツァルト作曲

フルートコンチェルト第2番

 

息を調えて吹き始める。

 

一番緊張する冒頭の部分をクリア

その後の4小節ロングトーンもクリア

「はい、結構です」

女性審査員の声が聞こえた。

吹き始めと女性の声

覚えているのはそこだけ。

その間どのように演奏したのか

全く記憶にない

上手くいったのか

失敗したのか・・・

覚えていないが

恐らく

大きなミスはなかったと思う。

でも本当に覚えていないのだ。

必死に音符を追い

演奏した感覚はある。

だけど

それ以外は全く記憶にない

ものすごい集中力だったのだろう。

ほんの4分程度の時間だったと思うが

記憶がないのだ。

 

 

終わった・・・・・

 

 

演奏後

審査員といくつかやりとりをしてオーディションは終了。

女性審査員  「音がとても綺麗でした」

素直に嬉しい!

女性審査員  「お姿もお美しくて・・・」

→あ、こりゃあかんわwww

フルートのオーディション

見た目の美しさを褒められたらダメやろwww

 

落ちたな・・・

となんとなく思った(そして結果はみなさんご存知の通り)

 

でも

とにかく全力出し切った!!!

終わったあ〜〜〜!!!!!

よくやった自分!!!!!!

おつかれ〜〜〜〜〜

しゅわしゅわしよ〜〜〜〜♪♪♪♪♪

清々しい気持ちで会場を出て

駅に向かって歩いた。

結果はどうあれやりきった満足感

さて、呑むぞ!

と思いお店を探すのだが・・・

なんかおかしい。

呑みたくない

いや

呑めない

朝からバナナ1本しかお腹に入れていないので

お腹はぺこぺこ。

まずは何か食べよう。

ちょうど

ロッテリアでベジバーガーが出たので

食べてみるか。

駅近にあったし。

ということでまずはバーガーでお腹を満たす。

食後しばらく休み

さて、

と立ち上がろうとしたのだが

立てない

あれ?

身体に力が入らない。

動こうとしても動けない

腰砕けとはこの状態のこと。

こりゃダメだ・・・

少し休もう。

食べ終わってからもしばらく椅子に座り

じっとしていた。

1時間ほどそうしていると

やっと動けそうになり

では

アルコールでも・・・

と思ったが

とても呑む気になれない

なぜ・・・?

泡が呑めない!なぜなら自分が泡になったから

 

終わったらあんなに呑みたいと思っていた泡。

なのに今ちっとも欲しくない

とても入りそうにない。

終わったらこうするイメージだったのに↓

 

そしてわかった。

しゅわしゅわできるのは

ある程度

身体に力が残っている時

身体にほんの少しでも力が残っている時にしか

アルコールは入らないのだ。

ここまで脱力すると

アルコールで緩める必要がない。

だから呑みたくても呑めないのだ。

なんてこった・・・

あんなに楽しみにしていたのに。

リラックスしたければ思い切り緊張させると良い

というのは聞いていたが

実際

普段ありえないほど緊張したら

あとはリラックスというより脱力するしかない。

それが身体でわかった。

私自身が泡になってしまった

泡が泡を飲むことは不可能だった。

今生命が終わってもいいと心から思える生き方

 

今までの人生でここまで集中することがあっただろうか。

わずか1ヶ月の間

ひたすらフルートを吹き

他のことは二の次になっていた。

この歳でここまで夢中になれるなんて

自分でも思いもしなかったこと。

子供の頃

オーケストラで演奏したい

そんながあった。

もしかしたらそれが叶うかも。

その一念でここまで頑張れた。

もういつ死んでもいい!!!

心からそう思えた。

 

結果は不合格

正直今は腑抜け状態だ。

を叶えたかったけど叶わず、残念。

 

オーディション後

1週間は身体がヨレヨレだった。

寝ても寝ても疲れが取れない。

目が開いていられない

足が重い

何もしないのに全身倦怠感

自分でも気づかないうちに大分無理をさせていたらしい。

オーディション後はひたすら

身体を休ませることを心がけた。

あまりに疲れが取れないので源泉掛け流しの温泉

2時間ほど浸かったり。

これを書いている今

やっといつもの身体に戻りつつある。

まだアルコールを呑むとめまいがするけれど←なら呑むなって話(笑)

まあ、それでもアルコールが入るほどに回復はしてきた。

振り返れば

長いような短いような1ヶ月だった。

よくやった私!

ここまでやりきった自分にブラボー!!!

 

実を言うと

はじめはオーディションに合格したら

ブログに書くつもりだった。

でも友人に

「オーディションまでのプロセスを書くといい」

という言葉をもらい、考えを変えた。

「落ちたら恥ずかしい、みっともない」

と思っていたけれど

どこがみっともないのだろう。

こんなに夢中になれた自分恥じる必要があるのか。

と思った時

結果はどうあれ正直に書こうと思った。

目に見えないエネルギーを貯める作業

 

結果だけを見ると

この1ヶ月の練習は無駄だったかもしれない。

でも夢中になったこの期間

私の中にいろんな変化があった。

少なくとも

自分のことが前より好きになった。

以前より愛おしく感じる。

これは大きな一歩だ。

それがすぐに現象として現れなくても

間違いなく

見えないエネルギーとして蓄積されている。

この先それがどう作用するかはわからないけど。

そしてそれを意識する必要もなく。

この先も

自分に出来ることを淡々とするだけ。

私の場合

頑張りすぎに気をつける必要はあるけど(笑)

 

全4章に渡り

読んでくださったみなさま

ありがとうございました。

またフルートネタは書くかもしれません。

気が向いたら読んでみてください。

 

最後に

オーディションで演奏した

私の大好きなモーツァルトのフルートコンチェルト第2番 K314

フルートの神様Sir James Galway氏の演奏でお聴きください!